恋愛ファンタジー

ニュースで女性向け恋愛ゲームの開発裏側を見て、思ったことメモ。

企画会議では、実際に男性陣と女性陣が身振りや細かい台詞を出し合いながら真剣に恋愛ストーリーの構成を考えていた。
「リアル過ぎてはダメ。ファンタジー要素とのバランスが難しい。」との言葉に、女性の心を掴む為の要素を改めて認識。
ユーザーの20代女性からは「現実で上手く行かない事があっても、仮想の彼に癒される」とか……。


ふむふむ。ファンタジー要素は大事だよね。そして、恋は乙女の生きる活力だよね。

恋愛を夢見る(妄想する？)のは乙女の特権かもしれない。
余程現実で人間嫌いにならない限り、いくつになっても夢見る乙女でいられるのかもしれない。
あぁ、こんな王子様と素敵な恋がしたいな…なんちゃって。

ここで肝心な幻想・夢想・理想…というのは、どんな突飛な関係でも、環境でも設定でも…
その世界で紡ぎ出される、魂が一つになるような恋愛が重要なのだと思う。
誰しも心を完全に通わせたくて、でも不可能なのが現実だから。
どんな障害をも乗り越えて、結ばれる恋を疑似体験してみたいのだ。

ところが。
どんなにアリエナイ関係でも許せるファンタジー世界の中でも、
カップルの心理の流れが強引だったり、ご都合主義だったりで無理があったりすると…途端に面白くなくなってしまう。
「(￣д￣)ｴｰ……こんな切欠で好きになるの～？」
「この台詞は、いくら何でも浮いてるだろう(´ε｀；)」
なんて思うと、もう夢から覚めてしまう。

その辺が“リアルとファンタジーのバランス”なのだと思うけれど。
結局の所、女性は頭(精神)で恋愛をするという事で、繊細で丁寧な心理描写は欠かせない。
そこだけは外さずリアリティを追求する所であって、その他 身体の構造などはファンタジーの方が都合が良いと思う(爆)
肉体的なコンプレックスを感じたくないから。

そんな女性の嗜好が発現された、究極形態の一つが『やおいファンタジー』なのではないかな？
器を気にせず、純粋に相手に惹かれあう恋愛を想像出来る。
現実のホモカプは全然違うと思うんだけど(^_^;)　知らない分、如何様にも美化出来る。

器を気にせず…と言えば。
『年の差カプ』もファンタジーならではだと思う。
実写版リアルジャピノ(？)を見ると、こっ恥ずかしくって居た堪れなくなるので(笑)
ピノコのキャラクターも現実には表現しきれないし、創作だからこそ成り立つ世界だと思う。

こういう感覚って、改めて考えると面白いですね。
でも、男性陣にはどの位　理解されているのかな？　…その辺も気になります。


↓ちょっと興味深かった論文。
　このテーマを、データと統計で考察した努力が凄い(；ﾟДﾟ)
　「『女性向け男性同性愛ファンタジー』についての調査研究」結果報告