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読み終わりました。手塚家をモデルとした育児マンガです。
三分の一はディフォルメ…でも三分の二はリアル。
このバランスが、他の育児マンガと違って面白い作品でした。
どこまでが本当? ここは創作? と考えながら読む不思議さ。
オチの上手さは相変わらずです。
でも、子供の性格や行動はモデルに忠実だったんだろうなぁ。
というと、当人達には迷惑極まりないことだろうと…るみ子さんの後書きからも読み取れるのですが。
親としては、『お前達には、これだけ苦労させられたんだぞ。せめて、大きくなったら、
からかうネタにしてやる。』くらいは思うものです。
手塚先生がそういう意図で書いたわけではない、とは思いますがね(^_^;)
マコトは、怪獣や怪奇ものが好きな所が一風変わっているものの、割と落ち着いていて、キチンとしたお兄ちゃん。
ルミ子は、我がままで、すぐ膨れっ面になるし、頑固で良い男が好き……。
(ピノコの膨れっ面や、面食いの部分は、やはり娘さんがモデルなのかな?)
この兄妹の性格が、ウチの子供達の上下を入れ替えたみたいで、面白い。
ウチの場合、兄の方が自己中で、すぐ膨れっ面になるし、ヤキモチ焼きで。妹の方が、落ち着いてるんですけどね。
しかし年代が違うとはいえ、やっていることは今も昔も一緒で笑えます。
『マコのだ、ルミ子のよ』は、まさに現在、我が家で繰り広げられている光景そのものです。
「また、泣かせたのねっ」
「だって、マコのもんで遊んでるんだもん」
「いいじゃないの、あんたお兄さんでしょ。そのくらい許してやんなさい。」
何でも「俺のだっ」と妹から取り上げて、泣かせる。
それを見ていた母親が、最後には見ていられなくなって兄から取り上げ、「少しくらい、貸してあげなさい」と妹に渡す。
それで泣き出した兄を黙らせようと、「ないしょだぞ、見せるなよ」と別の玩具を与える父親。
でも、悔しいせいか、わざわざ妹に見せびらかし
「いいだろーっ、パパにもらったんだぞ」と意地悪する兄。でまた、妹を泣かすループ。
そっくり同じ(苦笑)
なんでこんな意地悪するのかなぁ、と大人は思うんですけどね。これを見ていて、
「ウチだけじゃなかった!」とつい安堵してしまったり。
あと、手塚先生の変人ぶりも、垣間見れます(^_^;)
「このくらい(二歳)は、何でも覚えるから外国語を覚えさせよう!」までは、今の英才教育ママみたいですが。
買ってきたテープは、スワヒリ語で。
「おれさァ 一度アフリカ行ってみたいから…」って理由で。
そういえば、ピノコもお勉強の時、アクチェチャイーにスワヒリ語の本を置いてましたね(笑)
逆に、時代を感じさせるのは、マンガの立場。
流石、手塚先生の家ではマンガが読み放題で。子供達も幼い頃から、お絵描きとお話を作るのが上手なのですが。
でも、作中で『マンガは低俗なもの』と他人から貶されるシーンが度々出てきます。
手塚先生が、そんな声と戦いながら今の文化を創ったんだろうな、と感じさせられました。
今や、大人も電車の中などで堂々とマンガを読むし、子供の教科書にまでマンガが使われる時代ですからね。
更にマンガのジャンルも細分化して、萌え系だの、BLだの、ロリショタだのの専門マンガ雑誌が出ているのだから、驚きです。
昔じゃ考えられなかったですね。
今は、さして人目の抵抗が無いようなBL誌ですが。(あふれかえる程、ある)
その原点のような「JUNE」誌を、大学近くの本屋さんで買った時の緊張感が忘れられません(笑)
半ば禿げ上がったオジサンが、差し出された雑誌に無言でカバーを掛けてくれた、
あの瞬間(爆)
あの緊張感を、マンガが低俗とされる時代には、購入する大人は感じていたんでしょうね。
他にも、面白い所がたくさんあったのですが、書ききれないので、この辺で。
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プロフィール
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桜 雪乃
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性別:
女性
趣味:
らくがき・ゲーム
自己紹介:
程々にオタク。ほんの一時期同人活動をしていましたが、最近は、もっぱら子育てに追われ、ネットで萌えを追う日々。
特徴、物忘れが激しい上に、のんびり屋。
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