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オタクな母が、日々の萌えや子育て等綴るブログです。 アニメ・漫画・ゲーム語りから日常の色々まで。 同人、二次創作に理解がある方のみ閲覧して下さいませ。
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潮ビジュアル文庫『ブッダ』全12巻のうち、5巻まで読み終わりました。
第三部の途中です。

ブッダ(全12巻セット)

何とも、登場人物が皆、辛く壮絶な生を歩んでいて胸が痛くなります。
でも、足掻き苦しみながらも懸命に生きようとする姿勢に、惹きこまれるような魅力があって面白いです。

でも、壮大な生と死の在り方を問われる中で、私が気になったのは母子の絆。
様々なドラマの中で、特に母の胸に縋りつく子供の描写が多いと思うのですが、その部分が哀しくて仕方がないです。

幼いタッタが、涙を流しながら黒焦げになった(恐らく母親の)乳房に吸いつき、お別れをするシーンとか。

チャプラと母親が裁判に掛けられるシーン。息子を庇う為に“拾った子”だと言う母に
「ぼくは母さんのおっぱいを覚えている。赤ん坊の時から母さんの顔をずっと見てきたんだっ」と訴えるチャプラ。
その台詞に、やはりおっぱいは母の象徴なんだなぁと感じました。
それにしても、ここのシーンはなんとなく「杜子春」を思い起こさせます。母の、子を思う気持ちの尊さ、何にも代え難い有難さを思います。

そして、ダイバダッタ。気性は荒いけども、余りに不遇過ぎて泣ける。もし、母の元で平穏に暮らしていたら全く違う運命になったんだろうに。
血筋(身分)は良いのに、差別されるという、また違った苦しみを感じます。差別の理由は千差万別、多かれ少なかれ人間は決まりごとに縛られている。
人間の元を追われ、狼の母の乳房に埋もれて泣くダイバダッタ。その狼の母にも先立たれ、放浪した先で出会った、赤ちゃんをあやす女性の胸に吸いつくシーンも、どうしようもなく愛情に飢えている様子が可哀想で辛いです。


ここまで感じ入るのは、やはり今まさに我が子が私の胸に縋りついてきているわけで。
母子が素肌を触れ合わせることは、何よりの心の安定と絆を深める手段なのではないかと感じるのです。触れ合うことで伝わる温もり、匂い、鼓動、柔らかい感触…。

断乳した、ひかたん(1才・次男)ですが、未だに私の胸に触らないと眠りに付きません(^_^;)
時々口に含むこともあるのですが、当然出ないので吸うことはしないです。頬ずりしたりするのも、まだまだ存分に甘えたいんだろうなと思います。
そういう甘えは小さい内にどんどんさせてあげたい。

手塚作品には、本当に素晴らしい無償の愛を持った母親の姿と一心に慕う子供の姿が印象的に描かれていて、心を揺さぶります。

後は、大人タッタとミゲーラも好きです。『空から来たこども』のあの夫婦の元なんですね。
タッタ、ワイルドでカッコいいけど、やはり信念を貫いてしまうんだろうな…。非情な運命だ。


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